ただ新しく負担が増加いたしまするので、財源につきまして地方分與税等の操作によつて、中央の方から財源を流していくそうして特別御迷惑のかからないように、できるだけ少くするという趣旨でお話になつたのではないかと思いますが、建前として大体今申しましたような趣旨でございます。
すでに今日におきましても、地方分權の趣旨に基いて行われました各種の制度改變に伴う厖太なる負擔を擔わされておりまして、恐らくどこの市町村におかれましても御同樣かと存ずるのであるまするが、國家補助即ち地方分與税等の名目を以て支給されまする額が、全經費の半分乃至それ以上を占めておる實情でございます。
從いまして中央におきましては、地方分與税等による幾多の問題を私どもは十分に勘酌をしなければならぬと考えておるのであります。
しかし私どもといたしましては、國庫負擔額を二分の一程度にまでもつていきたいということで非常に努力をいたしたのでありますが、しかしながら國の財政の現状及び大藏當局において地方分與税等について十分考慮するということでございまして、究極においてこれでもおおむね國の負擔が二分の一程度になるということでございまするので、私どもといたしましては地方財政の困窮はよく存じておりまするが、こういうところに落ちついたわけであります